

三和建装 会社案内デザイン
大規模修繕会社の会社案内を見ると、そこに写る人はいつも小さい。
建物のスケールを伝えるため、人はミニチュアのように配置され、
そこで営まれているはずの暮らしの実感は、ほとんど削ぎ落とされている。
しかし、修繕されるのは建築物そのものではない。
人が暮らし続ける住まいである。
この会社案内の出発点は、
「もし、この冊子を住人が手に取ったらどう感じるだろうか」
という視点にあった。
足場が組まれる日常。
工事音が響く朝。
洗濯物を干す時間、ベランダに出る一瞬のためらい。
大規模修繕は、建物の寿命を延ばす仕事であると同時に、
住人の日常に深く入り込む仕事でもある。
だからこそ、視点を反転させる必要があった。
建物を説明するための会社案内ではなく、
人の目線から修繕という行為を捉え直すための会社案内へ。
その人達の目線だったらどうだろうと先読みして、気配りを形にする。
この姿勢こそが、三和建装の仕事の本質だと考えた。
人を添景として扱うのではなく、
生活のスケールそのままに写す。
視線の高さ、距離感、余白。
写真も言葉も、住人の呼吸に合わせて整えていく。
修繕のプロフェッショナリズムとは、
技術を並べ立てることではない。
工事の向こう側にある生活を、どれだけ具体的に想像できるかにある。
この会社案内は、
「私たちはこう直します」という主張ではなく、
「あなたの暮らしを乱さないために、ここまで考えています」
という無言の説明である。
人が主役であることを、
声高に語らず、しかし確実に伝える。
そのための視点設計と表現設計を行った。






クライアント : 三和建装株式会社
事業内容 : 大規模修繕
会社案内冊子 / 社外向けプレゼンツール / コーポレートウェブサイト / コンセプトムービー
デザイン:株式会社フェイスプランニングデザイン

