

DUTCH DESIGN BOOK 書籍監修
2000年代に流行したデザインムーブメントを、しっかり書籍にしてまとめておきたい。
そんな編集長の想いに賛同したことから、この本作りが始まりました。
まとめることは、次の世代へ受け継ぐことと同義であるとして。
オランダ・デザインは、しばしば「実験精神」と「社会性」の両立として語られます。合理的でありながら遊び心を失わず、機能を追求しながら詩的な余白を残す。その在り方は、20世紀以降の国際的なデザインの流れの中でも独自の立ち位置を築いてきました。

本書 Dutch Design Book は、そのようなオランダ・デザインの姿を、幅広い視点から捉え直そうとする試みです。グラフィックやプロダクト、建築からアートまで、多様な領域におよぶ実践を通して「なぜデザインが人々に影響を与え続けているのか」を丁寧に掘り下げています。


私たちはこの書籍の監修を担当しました。編集の初期段階から関わり、掲載する事例の選定や全体の構成、翻訳表現の調整に至るまで、全体のトーンを整える役割を担いました。単なる作品集ではなく、読者が一冊を通して「デザインとは何か」という問いに向き合えるように、言葉や解説のバランスを細かく吟味しています。
監修という作業は、裏方でありながら、書籍全体の呼吸をつくる仕事です。ひとつひとつの事例を際立たせながらも、それらが互いに響き合い、時代や文化の流れを見せるように。そうした目に見えにくい調整が、この本の背骨をつくっています


読み進めるうちに浮かび上がってくるのは、オランダ・デザインがもつ「態度」のようなものです。見た目の斬新さだけではなく、社会に対してどう機能し得るか、未来に向けてどんな問いを投げかけるか。その考え方は、いまの日本におけるデザイン教育や実務にとっても示唆に富んでいます。

完成した本は、デザインを学ぶ学生や研究者にとっても、また日常的にデザインと関わる実務家にとっても、長く手元に置かれる資料になることを願っています。
クライアント : 株式会社パイ インターナショナル
事業内容 : 出版
書籍
オランダのデザイン―跳躍するコンセプチュアルな思考と手法 [建築・プロダクト編]
デザイン:Dutchdesign book project team

