

PROIDEA ブランドコンセプト
PROIDEAのコンセプト開発は、ひとつの”何とも言えない違和感”から始まった。
初めてドリームを訪れ、ショールームで製品を見たときに感じたのは、
語られている価値と、実体との間にある、わずかなズレ。
どこに信頼を置けばいいのかが、直感的に定まらないという感覚だった。
製品の完成度が低いわけではない。
むしろ、長年積み重ねてきたノウハウや専門性は、随所に確かに感じられる。
ただ、その価値がどこに集約され、何として受け取ればよいのかが見えにくい。
価値は存在しているのに、輪郭を結ぶ線が引かれていない。
そんな印象が残った。
そして、その理由は、社長の一言で腑に落ちる。
「もう世の中には物が一杯ある。
25年間つくり続けてきて、今さら俺に何を作れっていうんだ。」
この言葉は、投げやりでも否定でもない。
長い時間、真剣にものづくりと向き合ってきたからこそ生まれる、極めて誠実な問いだった。
ここで明らかになったのは、
PROIDEAが向き合うべきテーマは「新しい物をつくること」ではなく、
これまで積み重ねてきた価値を、どう社会と結び直すかという点にあるということだった。
そこで導き出したコンセプトが、
「ライフプレゼンテーション」である。
ライフプレゼンテーションとは、
人生(Life)を自己表現(Presentation)するという意味を持つ造語だ。
自分がどんな物を使い、どんな人生を送り、これから何を考えて生きていくのか。
これまで内に秘めてきた価値観を、道具を通して自然に伝えていく。
そんな姿勢そのものを、ブランドの中心に据えることにした。
テレビ通販というメディアは、多くの人に向けて一方的に売る場ではない。
むしろ、自分の人生観を言葉と態度で提示する、極めて強いステージでもある。
だからこそPROIDEAは、
「売れる物」をつくるブランドではなく、
人生をどう生きるかを語れる人のためのプロダクトブランドとして再定義された。
このコンセプト以降、
商品は単なる便利道具ではなく、
使う人の価値観や姿勢を映し出す“媒介”として設計されていくことになる。
価値が足りなかったのではない。
価値の置きどころを、正しく定め直した。
それが、PROIDEAというブランドの再出発だった。












クライアント : 株式会社ドリーム
事業内容 : 美容・健康・アイディア雑貨の企画開発
コンセプト / コンセプトブック
デザイン:塙健一郎

