LOVE FOOD LOVE LIFE

LOVE FOOD LOVE LIFE

KOZLIFE オンラインショップコンセプト

                                                                                                                                                

2012年、インテリアオンラインショップ「KOZLIFE」の事業コンセプト・リブランディングプロジェクトが始まった。

当時は北欧デザインブームの真っただ中。扱っている商材も時代の流れに合致していたにもかかわらず、事業としては伸び悩んでいた。その理由を探ることが、このプロジェクトの本質的な出発点だった。

運営に関わる4人のメンバーへのヒアリングを重ねる中で、ひとつの共通点が浮かび上がってきた。

彼らはかつて飲食店経営に挑戦し、結果としては失敗を経験している。その後に選んだ表現の場が、オンラインショップだったということ。北欧デザインは好きだが、専門家というほど詳しいわけではないこと。そして何より、毎日の「まかない」を心から楽しみにしているという事実だった。

整理してみると、答えは驚くほど明快だった。

——北欧よりも、料理が好き。

彼らが本当に愛していたのは、スタイルとしての北欧ではなく、料理をつくり、食べ、生活を味わうという行為そのものだった。

そこで、いったん北欧デザインを“横に置く”という決断をした。

掲げたコンセプトは LOVE FOOD LOVE LIFE

料理を愛することは、人生を愛すること。その思想を覚悟として可視化するため、CIロゴにもこの言葉を組み込んだ。コンセプトはスローガンではなく、経営と運営の基準として据えられた。

WEBサイトの構築方針も明確だった。

考えるのはただひとつ、「ヨダレが出るかどうか」。

洗練されたスタイルを追うよりも、自然に好きでいられること。無理なく続けられること。食卓の気配、湯気、匂い、温度が伝わるようなビジュアルと言葉を重ねていった。商品は“北欧雑貨”としてではなく、“生活の中で使われる道具”として語られ、料理と暮らしの文脈の中に丁寧に置かれていった。

この転換は、運営の姿勢そのものを変えた。

自分たちが本当に好きなものを、好きなままに続ける。その正直さが、結果としてファンを生み、共感を広げていった。数年のうちにKOZLIFEは破竹の勢いで成長し、現在では人気オンラインショップのひとつとして確かな存在感を放っている。

このプロジェクトが示したのは、トレンドに乗ることよりも、自分たちの「本心」に立ち返ることの強さである。

スタイルを語る前に、まず生活を愛しているか。

KOZLIFEのリブランディングは、その問いに対する、ひとつの誠実な答えだった。

クライアント : 有限会社Ko Design Concept
事業内容 : 生活雑貨・家具の卸・オンライン販売
ウェブサイト : KOZLIFE
ショップロゴ / オンラインショップサイトKOZLIFE
デザイン:三田村由紀